穏健派レブキチのブログ

NBAについて主に書きます。CLE、LALが好きです。

レブロンとデイビスが支配的なデュオになれた理由

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今回は先日優勝したレイカーズのデュオについて書いていこうと思う。テンションが低く見えるかも知れないが、めちゃくちゃ感動して、泣きそうになった。そんで高いひつまぶしを食べに行った話はここではしない。本当はレイカーズ優勝!!!ぎゃー!!!ってやりたいけどね。

では、レブロンとADの支配的デュオについてどうしてここまで成功しているのかレブロンファンからの印象で書いていく。データなどは特に使用しないため、正しいかは分からないが素人なり考えた事を読んでくれたらと思う。

 

 

【はじめに】

2019年7月の事である。アンソニーデイビスという男がレブロンジェームズと手を組むという壮大な物語が始まった。史上最高のオールラウンダー、レブロン・ジェームズと現役最高のフィニッシャー、アンソニーデイビスの融合は想像を遥かに超える破壊力を持っていた。「スペーシングは?」「ADはストレッチになるだろう」「空中分解路線」シーズン前にここまでの破壊力を誰か予想出来たものはいただろうか?もしかしたら本人達でさえ、1年でここまで早くここまで熟成させれるとは思わなかったに違いない。

 

 

【ウェイドやカイリー以上の相棒か?】

これはシーズン中から度々言われて来た事だが、ここにきてADこそレブロンの最高の相棒だと考える人も増えているようだ。これについてレブロンファンからの意見を率直に言わせて頂くとADこそレブロンにとって最高の相棒であると考えている。これは紛れもない事実である。

これに対して驚きを示した人もいるかもしれない。これは優勝したからちょっと盛り上がってしまって一時の感情で言っているのではく、勿論それなりに理由も用意している。

 

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まずウェイドはそもそもプレースタイル的にレブロンと共存出来ていたかという根本的な疑問がある。レブロンは3において平均的な選手であり、ウェイドはガードの中では外は苦手な選手である。実際スポールストラHCはレブロンとウェイドを極めて時間をずらす工夫をしている。ハイライトでは、確かにレブロンとウェイドのアリウープや速攻は観るものを魅了した。しかしそれは1つのプレーであり試合を通してのプレースタイルの相性とは話が別である。お互いパサーであり、フィニッシャーであるという特異なプレイヤーだったからこそ多くのハイライトが生まれ、相棒としての認識は広まった。共存という意味ではレブロンとADほど同時に出ている時に相手に脅威を与えていたとは決して言えないのである。

次にカイリーである。むしろウェイドよりこちらの方が共存という意味では良かったのかもしれない。ウェイドには無いアウトサイドシュートがカイリーには既に備わっていた。ウェイドのようにアリウープパスも出すことも出来た。特にお互いがアイソレーションするというだけのシチュエーションならレブロンとカイリーの爆発力はレブロンとADをも凌ぐかもしれない。NBAファイナルでお互いが2試合連続で40点以上叩き出した2016の試合はそれの証明であろう。どちらかが邪魔になれば、片方が活躍できても片方はアジャストしプレースタイルを変える必要がある。しかしカイリーはレブロンとプレーする時にレブロンには無いリーグNo. 1のハンドリングと強力なアウトサイドシュートで特に大きくはプレースタイルを変えていない。これは少し言い方としては雑になってしまうが、お互いがやりやすいようにやった結果上手くいったわけであり、プレースタイルの相性が良いとしか言いようが無いのではないだろうか。

ここまで色々褒めたり、ケチをつけたがとりあえず言っておきたいのは、どちらもレブロンとは抜群の関係であり、強力なデュオである事に疑いの余地はない。それだけは明確にしておく必要がある。

 

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レブロンと組んできた他のPF】

では、同じPFのボッシュとラブはどうだろうか。そもそもレブロン程の選手と組むとどうして合わない可能性があるのか考えた事はあるだろうか。理由は簡単である。レブロンが何をやっても、高いレベルで出来るからである。レブロンの能力値をパラメーターにするならコーンフレークである。とてもバランスが良く全てにおいて高数値を叩き出す。ラブとボッシュは3人目としての動きが期待されていたわけであり、少々役割としては理不尽な比較にはなるがレブロンに勝る部分がほぼ無かったのである。2人とも元々の所属してたチームではオフェンスで化け物のようなオールスターである。しかし結局の所レブロンが全てできてしまうため、じゃあレブロンがやれば良くないか?となってしまう。そうしてレブロンが平均的かつ、最も必要なストレッチという選手にアジャストしていく事になるのである。

 

では、タイトルの通りADはどうだろうか。彼にはまずディフェンスがリーグで3つの指に入るという圧倒的な武器がある。レブロンは所属して来たチームで常にナンバーワンのディフェンダーであった。バスケにおいてディフェンスとオフェンスは半分ずつある。つまり相性のマックスが100だとすると50は既に同時に出す意味があるのである。(ウェイドも守備はある程度上手かったが衰えは見られた。ボッシュはアジャストして途中から上手くなった。カイリー、ラブはディフェンスでは穴という見方が大半である)ではオフェンスは?となるがここで大きかったのは実はレブロンの衰えなのではないかと思う。彼の身体能力は最盛期の彼からしたら60%〜70%くらいに感じる人もいるだろう。(たまに復活するのは否めないが)これに伴いフィニッシュ力の低下は大きな影響を受けている。これを補うのがリーグ最高のフィニッシャーであるADである。というかレブロンが全盛期でもADのフィニッシュ能力は疑いようがない。そしてもちろんADは外も打てるという高次元の選手なのだ。レブロンは衰える事のないバスケIQを駆使して、パサーとしてアシストを量産し、ADはレブロンのキャリア17年の中で初めてレブロンよりシーズンの平均得点が上にいるチームメイトになった。

レブロンの衰えたディフェンスとフィニッシュ力というものをそのまま補うのがADであり、さらにストレッチも可能と言った"今"のレブロンにぴったりなのである。もし身体能力全盛期の

レブロンと組んだらもしかしたらADは役割がもっと制限されていて、ここまでの補完性はなかったのかもしれない。補完性というと逆も然りでADには頼りない圧倒的なプレーメイク力を持ち合わせ、更にアウトサイドに磨きをかけている"今"のレブロンはADにとっても最高の相棒である。またレブロンはカンファレンスファイナルを突破した後のインタビューでも答えていたが、ADとの間にジェラシーが無いという。実際本当に0なのかは負けず嫌いのNBA選手なので分からないが、お互いが信頼し、リスペクトを持っているのは多くの場面で見られる。お互いインタビューが終わるまでコートで待っていたり、タコチューズデイに呼んだり。そもそもADはレブロンのキャンプに個人的に参加する程レブロンをリスペクトをしている。ウェイドがレブロンに背中を押してもらったように、今はレブロンがADの背中を押そうとしているのが見える。シーズン前から背番号23を譲ろうとしたり、タコチューズデイパーティーに呼んで信頼関係を築き上げてきた。つまりプレー面の相性としてはカイリー。性格的、精神的な相性はウェイドと言う良い所取りみたいなのがレブロンとADのデュオなのかも知れない。

シーズン前に意見されていたスペーシングの問題。確かにインサイドの蹂躙というお互いが得意とするプレーエリアは被っているが、よく考えたらミドルも3も打てるし、そもそも狭くても決めてしまうのがこの2人でしたという何ともバスケを舐めたような答えとともに共存が成功しているのである。

 

 

 

 

【最後に】

この文章を読めば、理論的に穴のある部分は見えるが、大まかには合っているのではないかと思う。ではなぜ穴があると分かっていながらこの記事を書いたかと言うと書き始めたら2000字書いてて、このままお蔵入りするのは勿体無いと考えたからである。実は更新頻度がかなり遅い時があったが、その時に書き溜めた記事は10はある。しかしどれも納得できる内容ではなかったため、お蔵入りとなっている。日の目を見る機会はないだろう。

最後に正直かなりレブロンファンとしてバイアスがかかってしまっている事をレイカーズファンから多少のお叱りを受ける覚悟で書く。コービーとシャックが成し遂げた実績には到底及んでいないが最大瞬間風速の支配的な実力では、十分匹敵するレベルにあるのではないかと個人的に思っている。(超えたはない)勿論これは根拠もなければコービーとシャックのデュオをしっかり見て来ていない自分に言う資格は無いと思う。しかしそれほどまでにレブロンデイビスは支配的だと感じざるを得ない。実際のところ結局この2人を超えるという事は3連覇でもしない限り無いと思うが、私はどうしてもこの史上最高のオールラウンダーと現役最高ののフィニッシャーを歴史に残るデュオとして書きたいという欲があるのである。10年後レブロンとADのデュオがどのように評価されているか分からないが、何となくコービーとガソルのようにレイカーズファン以外にたまに忘れられるくらいのデュオになっていると悲しいのである。それを証明するためにも是非連覇、いや3連覇を見せて欲しいと思っている。

 

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でもまずはお疲レブロン